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2012年6月


30日

日本の名作ゲームを浮世絵風に描いた作品が半端なく凄い

マイナス方面の意味で凄いのかと思っていたら、ちゃんとした意味ですげぇ!

マリオカートとかポケモンとか確かにわかりやすい。

その反面一部の作品は和風に徹しようとしすぎて作品名が明記してあってもあれ?ってのもあるけど。

ロックマンとかもう全身に刺青施して片腕切り落としたヤクザにしか見えませぬ。


29日

明日は休みなのでさっさとお洗濯ー。

寮の洗濯室に行って制服を洗濯機に入れて作業服用洗剤をぶち込んでお洗濯〜。

で、部屋にいるとき本を読みながら寝っころがっていたら油断して3時間ほど寝てしまう。

しまったなー、つい寝ちまった。

起きて洗濯室の自分が使用した洗濯機を確認すると…からっぽ?

え゛?

お、おかしい、間違いなくこっちの洗濯機を使ったのに。

寝ぼけて洗濯室から自分の部屋に持って帰った?

一応部屋を確認するも無い。ああ、」やっぱ寝ぼけてなんかしていたわけではないか。

…。

なんとなーく気になって、居間現在動いているほかの洗濯機を調べる。

む、こいつは外れ、こいつも外れ。さて、最後の一台は…当たり。

自分が繕い物をした形跡があるのが目にも留まらぬ証拠!

こっちの洗濯機に入れた覚えもねぇよ。何で入ってたんだろう…不思議。

というか、制服も下着もまとめて洗ってんのかこの人、誰か知らんけど…(汗

当然キモイので洗いなおしました。


28日

先週は台風の影響もあって晴れの日がなかったからさして暑くはなかったが今週は晴れが多いので流石に窓開けて網戸を利用。

その上で、台所の換気扇を回し、台所と居間を繋ぐ扉を開放。

すると窓からそよそよとした風が入ってくる。

そうやって過ごして今日は夜勤だったので暗くなったあたりに寝ようとして電気消していつものようにシトロネラを垂らしてアロマライトを常夜灯にして就寝…ってなんじゃこりゃ!

アロマランプは枕元近くにおいているわけだが、小さい羽虫が無茶苦茶ぶーんぶーんぶーん!

ちらりと網戸を見る。

ああっ、微妙に開いてる! 

ここから大量に入ったらしい。

というか、シトロネラって虫除けの効能あるんだが…ぜんぜん効いてやいねぇ。

たぶん光を好む虫の本能>>シトロネラの虫除け効果

だったんだろうなぁ。

とはいえ、じゃあシトロネラって効果ないジャンと言うとそうでもない。

使った時と一切使わなかった時とでは虫食いにあう割合が極端に違うものな

とはいえ、シトロネラ平気な虫さんがたがむっちゃうざいほどいるのも現実。

殺虫剤は持ち合わせていない。持っていてもまったく使わないものなぁ。

というわけで掃除機を持ち出してスイッチオン!

ふう、大して気にならないレベルまで吸いまくったぞ!

ふんとにもう、網戸には注意せんとな。


27日

2日に割ってしまったアロマルーチェのオイル皿


アロマルーチェ自体は生産終了品なのでスペアも見つからないので代用品を探してみることに。

皿の直径と深さから当たりをつけてそれに近い形状のアロマライト用のスペアのオイル皿を探す。

いくつもショップを探し発見。

こいつか、アロマライト上皿スペアLサイズ-プレシャスポット型ライト用

直径、深さともにこちらの要求を満たしている。

一緒にいくつか精油とアロマオイル用クリーナーなるものを買う。

こんなん売ってたんだ…こびりついたヤツも取れるのかな。

さて、到着。

よし、ジャストフィーーーット。

ただし一点だけすっごい不満が。

リンク先の写真見ればわかるんだが、皿の一部に薄い箇所がありライトをつけるとその薄い部分の模様が浮かび上がるのだが、何ゆえハート。

のおお、これだけはいやだー。

だが、ジャストフィットするのこれ以外に見つけられなかったんだよなぁ、ぐぬぬ。


26日

つい先日ファーストサーバーが障害発生してデータがおしゃかになる事態が発生しました

クラウドはクラウドでも暗黒の雲だねとか誰かがうまいこと言っていたなぁコレ。

損害賠償求められても利用料しか払わないよバーカと来たもんだ。

うはぁ、凄い事言うなぁと思ったら規約にこんな一文があったのね。

>第16条の1
>お客様は、本サービスが本質的に情報の喪失、改変、破壊等の危険が内在する
>インターネット通信網を介したサービスであることを理解したうえで、サーバ上において
>利用、作成、保管記録等するファイル、データ、プログラム及び電子メールデータ等の
>すべて(以下「契約者保有データ」といいます)を自らの責任において利用し、
>保管管理し、且つバックアップをするものとします。

>第16条の3
>契約者が契約者保有データをバックアップしなかったことによって被った損害について、
>当社は損害賠償責任を含め何らの責任を負わないものとします。

>第36条
>本サービスの利用に関し当社が損害賠償義務を負う場合、契約者が当社に
>本サービスの対価として支払った総額を限度額として賠償責任負うものとします。

あー、なるほど、こんな規約が。

規約どおりに行動しただけだったのか。でも客は納得しねぇだろうなぁ。

顧客データやらなにやら日々更新する必要なデータをぶち込んでいたところもあっただろうし。

とか思ってたらとある求人にこんなものが。

色々な意味で悲惨すぎるバイトを発見した(((( ;゚д゚)))

こ…これは(滝汗

ファーストサーバーで期間限定での電話応対のバイト。

専門知識不要というのがもうね・・・。

誠意?なにそれ?

ファーストサーバー側が、もう返答内容のマニュアルをバイトに覚えさせてそれの電話でマニュアル返答をする(電話内容の方向性は決まっているでしょうしね)という簡単なお仕事!

見える、どんな返答をするのか容易に見える。事あるごとに上記の規約持ち出した返答をし続けるだけの仕事の方向性がっ。

期間限定だし、怒鳴られまくるのはきついだろうからせめて時給倍にしないのかね・・・。


25日

というわけで長らくお待たせしました。1位の発表です。

だらららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららららら……(ドラムロール)

















































ジャン♪

1位

脱兎リベンジ(ガガガ文庫)

クソッタレな世界を、ねじ伏せろ!!

「宇宙人」と揶揄され、友達もいない内気な高校生・兎田晃吉。軽音楽部に所属する彼の唯一の趣味はギター。
文化祭を控えるも、彼にはバンドを組む仲間もなく、イケメン部長・志鷹の嫌がらせで練習場所もない。
そんな兎田と偶然出会い、事情と実力を知った漫研の部長・兎毛成結奈は、彼にリベンジを達成させるため、なにやら妙な友達を集め始めるのだが……。
軽音部の笑われ者と、漫研の実力者、ふたりの残念な出会いが新しい才能を開花させる! クソッタレな世界をねじ伏せろ!! 
第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作!!

容姿と声にコンプレックスを持ち内気でクラスメートからは宇宙人と嘲笑を受ける主人公。

大好きな軽音のギターすら、どれだけ腕があろうとも周りの悪意によって認められない。

そんな最底辺にくすぶっていた彼が各々の理由で周りから認められないが確かな才能を持ちそれを諦めない面々との出会いによって勇気を出し一歩、また一歩を踏み出していくスクールカーストもの。

ただし、その結末は誰もが容易に想像できるようなみなの評価が一転して人気者になる…といった、ありきたりなものではなくうまいひねりを加えた着地点ですね。

非常に後味の良いカタルシスを覚えました。

実にガガガ文庫らしい作品です。これぞ青春、まさにROCK。

この作品はあんな終わり方をするからすっきりとした読後感であるのはわかっている、わかっているんですが、続巻がどうしても読みたいです。

いやいや、今年のガガガ文庫の新人さんは当たり多いわぁ。

というわけで如何だったでしょうか。

結果はご覧の通りとなりました


1脱兎リベンジ(ガガガ文庫)

2アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者(講談社ラノベ文庫)

3生徒会探偵キリカ(講談社ラノベ文庫)

4とある飛空士への夜想曲(ガガガ文庫)

5キミとは致命的なズレがある(ガガガ文庫)

6俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件(一迅社文庫)

7うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)

8六花の勇者(スーパーダッシュ文庫)

9三井澄花と四角い悪魔(電撃文庫)

10Let it BEE!(電撃文庫)

11エトランゼのすべて(星海社FICTIONS)

12問題児たちが異世界から来るそうですよ?(角川スニーカー文庫)

13デート・ア・ライブ(富士見ファンタジア文庫)

14やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(ガガガ文庫)

15修羅場な俺と乙女禁猟区(ファミ通文庫)

16のうりん(GA文庫)

17カナクのキセキ(富士見ファンタジア文庫)

18東雲侑子は短編小説をあいしている(ファミ通文庫)

19しゅらばら!(MF文庫)

20ワールズエンドガールフレンド(ガガガ文庫)

21灼熱の小早川さん(ガガガ文庫)

22ログ・ホライズン(エンターブレイン)

23俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(GA文庫)

24俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!?(HJ文庫)

25おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!(富士見ファンタジア文庫)

26オブザデッド・マニアックス(ガガガ文庫)

27クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門(ファミ通文庫)

28雨の日のアイリス(電撃文庫)

29魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(MF文庫)

30魔法科高校の劣等生(電撃文庫)


長々お付き合いいただきありがとうございます。

如何でしたでしょうか、納得する方、●が○より上なんてありえないきぃぃっって反応する方、千差万別かと思われますが、私個人としてはこんなところです。

正直、年末に講談社ラノベ文庫でなければガガガ文庫無双になってしまうことに。

のどもと過ぎれば暑さも忘れるといいますか、去年も一昨年後半かなりだれていたのにそれを忘れてまたやるもんだから残りあと少しというところで正直かいてて疲れました。

では、いつもと同じ台詞で締めさせていただきます。







二度とやるかっ!(今の住居は周りに本屋がないからなおさらな)


amazon:脱兎リベンジ


24日

2位

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者(講談社ラノベ文庫)現在3巻まで発売中

異世界交易の切り札は『萌え』だった!?

高校中退状態の慎一が、セッパつまったあげくの就活で得たのは、ファンタ ジー世界で、おたく文化を伝導するという仕事!?

ほとんど騙された形で連れ て行かれた場所は、ドラゴンが宙を飛ぶ、まさに異世界だった! が、このあ まりにも異常な状況と展開でも、生粋のおたく育ち・慎一は苦も無く適応!!  マジで、ハーフエルフの美少女メイドさんや美幼女皇帝陛下とラノベ朗読で親 交を深める萌え展開に。だが、世の中はやはり甘くない。慎一の活動に反感を 持つ過激な勢力がテロを仕掛けてくる。さらに、その慎一の活動そのものにも 何やらキナ臭い裏が!? 『萌え』で、世の中を変革できるのか? それとも 『萌え』が、世界を破滅に導く!?

青木ヶ原に異世界への回廊がこっそりと国に発見されると言うところからスタート。

主人公はそこに落っこちて異世界へ! 

と言うわけではなく高校中退のニートがいつまで経っても何もしないから親に最後通牒を突きつけられ就職口を探しに。

そしてオタクな試験の末、見事就職に合格。

したと思ったら国の役人にいつのまにやら気がついたら剣と魔法でエルフにドワーフといった亜人に怪物が跋扈するな世界の異世界に連れてこられてそこで主人公は日本の萌え文化で交易をすることにっ。

想像以上に丁寧に異文化との交流に触れています。異文化に萌えを伝道というワンアイディアをきっちりと料理して文化侵略としてうまく表現しているあたりが。

向こうの女王に気に入られたまでは良かったのですが向こうは封建的で完全な階級社会。

平等?博愛? なにそれといった感じで日本とはまったく異なる文化に苦戦することに。騎士道はあるがこっちで知られている騎士道ともまったく異なります。

平和ボケの主人公と向こうの世界の価値観。こういった考え方の差をギャグとして済ませずカルチャーショックをお互いに受けつつも何度となく現実的な問題にぶつかりつつうまく折り合いをつけるところが見事。実際に異世界があったとしたらこんな問題が起こるんだろうなぁと言うリアリティに溢れています。

そして、次第に萌え文化を伝えていったところまでは良かったのですが、実は日本が真にたくらんでいたのは武力による侵略ではなく思想による侵略。

こちらの世界でも多々あったキリスト教のように宗教による侵略と同じようなやり口で成り立ってしまったわけで、ただ好きなものを他人にも好きになってもらいたかっただけの主人公はその陰謀に担がせられていたことに気がつき悩むことに。

そして、主人公がとった決断と行動に対して国の反応は…。

いやぁ、あまりの面白さにあっという間に読み進めてしまいましたよこれ。今後の展開が楽しみです。

amazon:アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1


23日

3位

生徒会探偵キリカ(講談社ラノベ文庫)現在2巻まで発売中

前払いなら千五百円、後払いなら千八百円
金取るのかよ……

僕が入学してしまった高校は、生徒数8000人の超巨大学園。
その生徒会を牛耳るのは、たった三人の女の子だった。女のくせに女好きの暴君会長、全校のマドンナである副会長、そして総額八億円もの生徒会予算を握る不登校児・聖橋キリカ。
生徒会長によってむりやり生徒会に引きずり込まれた僕は、キリカの「もうひとつの役職」を手伝うことになり……生徒会室に次々やってくるトラブルや変人たちと戦う日々が始まるのだった!
愛と欲望と札束とセクハラが飛び交うハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、堂々開幕!


探偵とタイトルに銘打ってありますがそういった要素は作品内での比重はさほど高くありません。

そっちよりも一癖も二癖もある生徒会の面々を中心とした生徒側とのトラブルを中心にした学園生活のほうが目に付きます。生徒会長のむちゃぶりがすぎる!

生徒会会計の役職兼探役もも兼任しているヒロインキリカ。お金を動かすことが大好きで、バーチャル投資ゲームをやったりもしているが、授業にはさっぱり参加せず言葉数も少なく表情も少なく会計室に引きこもること多め。綾波系のキャラだなぁ・・・。

超マンモス校にも関わらず中一から生徒会長を続けている回りからも恐れられつつも人気のあるカリスマの持ち主で豪快かつ強引で行動力もでありとあらゆるスペックが高いが女なのに女はべらせてハーレム願望の持ち主の生徒会長天王寺虎徹。

聖母と揶揄される容姿に性格の持ち主ではあるが、それは表向きで実のところ生徒会業務中は腹黒でどSな一面を覗かせる(ただし一部の人間に対しては除く)ギャップが激しい一面を持つ副生徒会長竹内美園。

そして、詐欺師の才能を持つ主人公(とはいってもきっつい真実をやさしい嘘でうまくまとめる行為ですが)。というか、いつもの杉井光主人公のテンプレートどおりの性格なヘタレで状況に流されること多めだけどここぞというときやるタイプ。

これらの面々が個性豊かな学園の面々に主に金銭面のトラブル(考えれば考えるほどトラブルはお金紛失しただの良くわからないお金があっただの詐欺でお金騙し取られただの金銭面のトラブルしかねぇ!)に巻き込まれてはドタバタと解決。

杉井光作品としてはコメディ色強めでとにかくキャラもノリも魅力的で見ていて飽きません。

次の巻はまだかしら。

amazon:生徒会探偵キリカ1


22日

4位

とある飛空士への夜想曲(ガガガ文庫)上下巻完結

新たに紡がれる恋と空戦の物語、見参!
「美姫を守り単機敵中翔破一万二千キロ」その偉業を成し遂げたレヴァーム皇国軍の飛空士「海猫」の前に立ちはだかった最大のライバルにして、天ツ上海軍の撃墜王・千々石武夫。独断専行により一騎打ちを仕掛け、海猫に敗れた千々石は、再戦を胸に秘めていくつもの空戦場を渡る。「出てこい、海猫」激情の赴くままに撃墜を重ねる千々石のその胸中には、天ツ上の国民的歌手・水守美空の歌があった……。空前の大ヒットとなった『とある飛空士への追憶』の舞台、中央海戦争の顛末を描く、新たなる恋と空戦の物語。上下巻で登場!


とある飛空士への追憶でレヴァーム側の主人公海猫のシャルルのライバル役だった天ツ上側のビーグル犬こと千々石の幼少期と追憶のその後の物語。

とある飛空士への恋歌は読まなくても大丈夫ですがとある飛空士への追憶は読んでいたほうが良いかと思われます。

恋歌のようにややファンタジー色のラブコメ作品とは打って変わりもう、これ誰かが『軍靴の足音が聞こえる』と揶揄したように完全に戦争文学。

出すレーベル間違えてませんかと突っ込みいれたくなる。

千々石の幼少期は炭鉱で働き、未来に期待せず仏頂面でいつもつまらなそうにしていたところある日、歌の綺麗な女の子ユキと出会う。

同年代の連中にいじめられていたところを彼女を助け、いつしかお互いを助け合うように。

彼女経由であこがれていた飛空士への道の開き方を知り、道は違えどお互いの夢に向かってそれこそ死に物狂いでがんばっていく。

後半は追憶後の物語。

繰り返される空戦。

追憶では天ツ上が優勢のような書き方をしておりましたが、実際のところは天ツ上は国力が圧倒的にレヴァーム側よりも下で戦争に勝つため無理やり軍事面に力を注いでいたことがわかる。

後半のはじめごろは追憶からもわかるようにレヴァーム側を追い詰めており余裕すら感じます。

そんな中でも圧倒的な能力を誇る撃墜王千々石。空戦の描写の中で改めて彼の凄さが浮き彫りに

ある日千々石のいる前線基地に表敬訪問でやってきた、大人気歌姫・水守美空。

彼女がこの基地を訪れた理由は…予想はしていましたがその展開に思わずニヤニヤします。

そして、下巻

一時的に技術力に勝っていただけで国力の差からだんだん技術が追いつかれ、なおかつ資金面と補充人員の差が浮き彫りに。

カンフル剤で優勢になっていたものの長期戦になってはあまりにも絶大な戦力差に疲弊する天ツ上側。

それでもいかに激務であろうと常勝に次ぐ常勝する千々石。

劣勢に次ぐ劣勢の状況下でも折れることない追憶では語られなかった侍のような志を持つ尖った彼の凄さを改めて実感します。

というか、読めば読むほどこれ第二次世界大戦の日本(天ツ上)とアメリカ(レヴァーム)じゃねぇか!

追憶からは想像できなかったよこれ。

amazon:とある飛空士への夜想曲


21日

5位

キミとは致命的なズレがある(ガガガ文庫)
第5回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞!
!
海里克也は保健室で目を覚ました。なぜここにいるのか? 
保健医の鏡司によると、階段で転んで気を失っていたらしい。……覚えていない。
十歳のとき、大きな事故で両親と記憶を失ってしまった克也には、ここ数年の記憶しかない。
また記憶が消えてしまったのだろうか。「見えないモノが見えてないか?」そんな司の問い掛けにドキリとする。
──自販機の陰から伸びる少女の姿態──突如現れ克也を責める不幸の手紙──少女の死の映像と命を狩る指の感触。これは幻覚? それとも──?

かなり出来のよいサイコサスペンス。

新人のテキストとは思えん。

10歳の時事故で記憶を失い数年間分の記憶しかないのだが時折フラッシュバックでよみがえってくる記憶には自分が殺人を犯したものが…。

自分が何者なのか、実は殺人鬼なのかと悶々したり、思わせぶりな保険医の話、謎の手紙やら、こちらを殺人鬼と断定して接触する人物やらミスリードも多々含まれる。

そんな環境の中展開が進むにつれ事態が二転三転。

そうとう練りに練られたそのストーリーに真相を捕まえたと思ったらするりするりと読者をあざ笑うかのように予想外の展開が起こるのにページをめくるたびにドキドキしました。

そして迎える真相…。

正直、ある意味ハッピーエンドではあるのですが、すっきりしない読後感の悪い終わり方。何しろ犯人は…。

この真相に関しては説得力があまり…アインズヴァッハの門?

コレをくぐると殺人鬼になるんすか、はー。いや、これは唐突過ぎるような・・・。

作品の方向性が方向性なのでかなり暗い、とにかく暗いがそれを苦手としない人にならば文句なくお勧め。


amazon:キミとは致命的なズレがある


20日

6位

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件(一迅社文庫)現在2巻まで発売中

「あなたは、我が校の“庶民サンプル”に選ばれました」
ごく平凡な高校生・神楽坂公人は、ある日突然、『清華院女学校』に拉致されてしまう!
伝統と格式あるこの学校に通うのは、名家の令嬢ばかり。おまけに外の世界に出たこともなければ、同世代の「男」を見たこともないという超絶箱入りっぷり。
異性と世間に免疫をつける教育のため、「庶民サンプル」として選ばれた公人だったが、ケータイ、ゲーム、漫画すら知らないお嬢様たちにとって「庶民」は憧れの存在で…!?いきなりお嬢様にモテモテ生活スタート!ハートフル学園ラブコメディ。

庶民サンプルとして選ばれ両親からの了解(主人公はある意味売られたとも言う)があったとはいえ拉致られ外界から隔絶されたお嬢様学校へ。

何でもお嬢様方は異性と世間に免疫がないせいで卒業後に面倒な事態になることが多かったのでその対処法として庶民サンプルという形で選ばれたとか。

それもお嬢様に危険がないホモと言う理由で(ただし、幼馴染による調査員に対して適当なでっちあげ)

庶民も良くわからなければ男と言うのも良くわかってない名家のお嬢様達との学園生活を描くハーレムコメディモノ。

一つの巻にほんの数ページのショートショートな話が数十話収録されていると言う形の構成。

セルフサービスと言う概念もわからなければ、携帯電話、電車といったものもさっぱり知らないお嬢様たちとの交流はあまりのずれっぷりに様々なイベントが。

さて、そんな中異彩を放つ、ヒロイン格のボッチお嬢様天空橋愛佳。

いきなり便所飯をするお嬢様は斬新過ぎる。別にはぶられているわけではなく他の子と接し方がわからない上、簡単にテンパるあほの子。

お嬢様らしからぬ言動をするので主人公とは簡単に打ち解ける。

大体が彼女と主人公を中心に話が進みます。

とにかくすらすら読めるので本当にラノベらしいラノベと言えます。

amazon:俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件


19日

7位

うちの魔女しりませんか? (ガガガ文庫)現在3巻まで発売中

その日僕は、小さな魔女を飼うことになった。
「今日、地球上から魔女が絶滅しました」──。魔女が、絶滅危惧種として保護されている世界。僕は誰にも内緒で、ちいさな魔女を飼うことになった。この世界にひとりぼっちの魔女・ミラと、ひとつ屋根の下で秘密の二人暮らしが始まって──。ところが、ミラはほうきに跨れば家を壊し、カタコトでしか喋れず、食事は三食たい焼き……? 平穏だった僕の生活は一転、てんやわんやの大騒ぎに。しかし、秘密の日々は長くは続かない……僕は、わかっているつもりだった。いつか、ミラは「魔女の楽園」へ帰らなければならないことを──。

あー、これ一言で言うとクーを幼女(魔女)に替えた『遠い海から来たCOO』だわ。

人によっては『ドラえもん のび太の恐竜』だの、『E.T.』に作品を変換してもOK。

ようするにそういった感じの未知の生命体とコンタクトをして一緒に生活をして最後に…という作品。

この場合の未知の生命体は人に良く似た容姿だけど人とは違う生き物ではあるが異性であるので変則的なボーイミーツガールな作品とも言える。

絶滅危惧種に指定され保護されていた最後の魔女が死んだという放送があり、たまたま行った人里はなれたところに隠れ住んでいた小さな魔女と出会い、たまたま持っていたたいやきあげたら懐かれる。

人語も人の世界の常識も知らず、空飛ぶ魔法もうまく使えない彼女との生活はハプニングだらけ。

そんなハプニング続きの毎日に父親が魔女探して行方不明というあほな理由で蒸発してしまったため一人での生活を余儀なくされて清々していたはずの自分では気がつかなかった寂しさはいつしか消えて…。

細かいところに伏線があり後々にそれが生きてきます。

そして、最後に綺麗に物語が終わる。いっそ清清しいまでの終わり方。

この余韻の見せ方は非常に見事。

正直、この一巻で完結しても問題ないレベルでした。

とはいえ、2巻以降出てきたことはそれはそれでうれしい。魔女探して行方不明になったとだけ説明された父親絡みの伏線は残ってましたし。

amazon:うちの魔女しりませんか?


18日

8位

六花の勇者(スーパーダッシュ文庫)現在2巻まで発売中

Real or Fake.
信じるか、疑うか。
救うか、滅ぶか・
闇の底から『魔神』が目覚めるとき、運命の神は六人の勇者を選び出し、世界を救う力を授ける。
地上最強を自称する少年アドレットは、その六人、『六花の勇者』に選ばれ、魔神復活を阻止するため、戦いへ向かう。
だが、約束の地に集った勇者は、なぜか七人いた。その直後、霧幻結界が作動し、七人全員が森に閉じ込められてしまう。
七人のうち誰かひとりが敵であることに気付いた勇者たちは疑心暗鬼に陥る。そして、その嫌疑がまっさきにかかったのはアドレットで――。
伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、堂々始動!

魔神が復活する時、神は現在最強の6名を勇者としその証拠としてその者に6枚の花びらの付いた紋章が浮かび上がる…。

その設定自体はありきたり、ありきたりなのだが駆け引きという名の調理法が絶妙にうまい。

何しろ、6花の勇者というからには6名のはずなのに、いざ敵地に向かってみると何故か勇者はそこに7人いる…

うち一人が魔神側のものである裏切り者と断定し、その矛先に主人公が…。

こうして本来仲間であるはずの勇者たちの凶刃が主人公へ。

疑心と不審が渦巻く状況でときには信頼を得るために命をかけ、ときにはその頭の回転で推理力を披露し、他の勇者たちに追い詰めらつつも本当の裏切り者を炙り出していく。

主人公は史上最強の男を自称し、ことあるごとに強調するが実際のところは勇者たちの中では最弱。

だが、信念の元、回りに命を狙われるも折れることなく愚直なまでに真っ直ぐに自分が最強と信じ諦めることなく立ち向かう様が胸を打つ。

ファンタジー世界の作品でありながら徹底して裏切り者は誰なのか、この敵はどういった正体を持つ存在なのか、等などこういった、謎解きに終始するということのみ焦点にあてたある意味潔い作品。ファンタジーモノのサスペンスなんざそうそう見かけんよ…。

こうして、何とか材料そろえて自分が裏切り者ではなく別の人間が裏切り者だっと断定してさあ、6名で敵地に向かおうとしたら、あれ?!

って引きで終わるのも憎い。次巻はまだだろうか(うずうず)

amazon:六花の勇者


17日

9位

三井澄花と四角い悪魔(電撃文庫)現在2巻まで発売中

騙されやすい人・必見──!?
美女との出会いは多額の借金だった!?

「絶対返します。返しますから……」
 職ナシ金ナシ彼女ナシ、菱見勇司にあるのは借金1000万円! 

多額の借金を返す当てもなく、取り立て人の前で困り果てる勇司。そんな彼の前に現れたのは「三井澄花」と名乗る謎の美女だった。
 彼女は勇司の借金をサクッと立て替え、「私の下で働きなさい」と言う。訳がわからないままトントン拍子に話は進んでいく。

何故か美人の下で働きながら借金を返すことになった勇司は、仕事に就けたこともあり喜んでいたのだが……。
 その職業とは、カード会社の“借金取り立て”だった──!?
 厳しくも優しい(?)美人上司に学ぶ借金返済・オフィス系ラブコメ登場!

なれるSEに次いで出た職業モノラノベですね〜。作者が元々そっち業界の方だったらしく、知識も十分。

こちらのタイトルにある四角い悪魔とはクレジットカードのこと。ようするに、金融業界ものですね〜。

導入部分の友人に騙されて多額の借金せおって返す意思はあっても返し方がわからず取立人の前で困っていたところそんな彼の目の前に美女が現れ借金立て替え。

美女はとある金融会社の親族で、カード化会社の借金取立て役に主人公を大抜擢。

カードで借金している人を取り立てることでその金額分主人公から立て替えた借金を帳消しにしていくという契約の元主人公は債権者と対応していくというもの。

えーと、導入部分がすっごい無茶苦茶。

ドンだけ都合のいい展開だよっと思わず突っ込みを入れましたが、それ以降はさほど…さほど…。

うん、せいぜい高校生がクレジットカードを使って借金背負ったというくらいしか無茶な展開はないですね(これはあとがきでも作者自身が言及してますけど)

取立てというとヤクザまがいの追い込みとか思い浮かびますがそれを一蹴するような人情モノ作品に仕上がっており、新社会人である主人公の初々しさな感じにほっこりしつつ、同僚の謎の美女ことお茶目なお嬢様とお姉さんといった感じの先輩OLと和気藹々な雰囲気の中で取り立ての対応に奮闘する様をゆるーく楽しめます。

主人公が生真面目タイプなのでいじられまくり。

読者はこんな感じで社会人としての雰囲気とクレジット会社の仕組みを軽く触れることができるのでしょうね。

ちと導入部分に突っ込み入れざるを得ない以外はさくさく読める良作。

amazon:三井澄花と四角い悪魔


16日

10位

Let it BEE!(電撃文庫)

フェンシングなんて…………ぜ、ぜぜぜぜぜぜ絶対にムリです!
 
元インターハイ優勝者・杜坂高校フェンシング部顧問“女王蜂”こと蜂谷巴。
そんな巴の剣を偶然弾いたことから気に入られてしまった少女・有星結恵──
彼女は「先端恐怖症」で、実は尖ったものが大の苦手という巨乳なだけの素人。
才能を持っていると目をつけられた彼女がフェンシングを始めることになり!?  
第15回電撃小説大賞・4次選考作家が新作で贈る、青春フェンシングストーリー!

たばこを吸わない人はたばこのにおいに敏感。

ねずみがきらいな人はねずみがいる気配に敏感。

自分がきらいな食べ物は多少細かく刻んで料理に入れてあっても敏感に気がつく。

さあ、先端恐怖症の人間がフェイシングをやったらどうなる?

というこのワンアイディアを脹らませて出来上がったスポコンモノといった感じ。

主人公の有星結恵は先端恐怖症で運動能力も皆無。

そんな主人公が女王蜂の異名を持つ女教師蜂谷巴とその弟で同じ高校2年蜂谷芳人の、フェンシングでの争いに巻き込まれてしまうも先端恐怖症の持ち前の尖った物に敏感な反応で2人の攻撃を同時に防ぐ。

そこから女王蜂に気に入られた主人公はあれよあれよと言ううちに…。

最初はいやいやと言う状態だったもののインターハイ優勝経験を持つ女王蜂の指導の下で行われるユニークな特訓。

これにより少しずつ過去のトラウマを克服しクラスメイトと引っ込み思案だったけどクラスメイトの協力で打ち解けて人間的にも技術的にも強くなっていくさまは爽快感すらあります。

ライバルキャラもいやみのない体育系キャラで最後まで好感もって読むことが出来ます。

身内の急な怪我で土壇場でトラブルが起こって主人公に勝敗がゆだねられる場面が来るのはちと演出があざといが、王堂といえば王堂。

展開が読みやすいことがちと弱いが、数少ないスポコンモノラノベで良質の作品なのは間違いないです。

2巻まだ〜?って待っていたら3月に作者が別の作品出してて凹みました。

amazon:Let it BEE!


15日

11位

エトランゼのすべて(星海社FICTIONS)

充実した大学生活に憧れ、京都大学に入学した針塚圭介は、「京都観察会」なる怪しげなサークルでミステリアスな美女“会長”と出会う。
「ちょっとした魔法ですよ」
──そう言いながら淡々と圭介の個人情報を言い当てていく“会長”。
彼女は一体何者なのか。その美貌と微笑みの裏には、思いもかけない秘密があった……。

灰色の高校生活を経て、ばら色の大学生活を夢見ていたが、一向に入りたいと思うサークルが見当たらない。

出遅れ、大学デビューに失敗を恐れる京大生の主人公は「とにかく気楽に」といううたい文句の「京都観察会」のチラシを目にする。

さて、このサークルの新歓に足を運んでみると、個人情報を全てピタリと当てる魔女のようななにやら不思議な女性が。

魔女…このサークルの会長。彼女に惹かれ、そのサークルに入りひと癖もふた癖もある先輩方との奇妙な大学生活がスタート。

が、このサークル、一向にまともなサークル活動がない。主に週に2回ほど食堂に集まってだべるだけ。

しかも面子がいつもそろわない、趣旨も目的もさっぱりわからない。

ただ、魔女が言っていることにみんな従うといった感じ。

そんな、感じでバイトと大学生活にあけくれるも、高校までの生き様からリア充から程遠い主人公は個性豊かな先輩方に囲まれただただ流されるままに日々を過ごすといった感じの作品。

先輩からデートに誘われたり、バイト先で女紹介されそうになるも一部それはしかたないとはいえ持ち前の非リア充ぶりというかヘタレな一面や鈍感ぶりが発揮してフラグをことごとくへし折るさまは読者を「ああ、だめだこいつ」と思わせるにはあまりにも十分すぎる。

その上で打たれ弱いものだから思わず顔を背けたくなる場面も。

ああ、こいつはもてねぇよ。

さて、そんな非リア充の大学生活日誌とも呼べる作品ではあるのですが、2点だけそんな生活の異色である不可解とも呼べる点が。

それは魔女の能力の秘密とサークルの存在する真の意味。

作品後半はそんな彼の大学生活において不可解と呼べる部分に焦点を置いて話が進んでいくのではあるのだけど…正直、読んでて脱力した。

つまらなかったと言う意味とはまったくべつの意味でがっかり感が半端ない、なんというオチだ!

そのオチを見た後で読み返すとありとあらゆる意味で腑に落ちる。なんというがっかり感だ!(再三言うがつまらなかったと言う意味ではない)

こうして自分自ら魔女の正体を知り、魔法をといて大学生活を謳歌するのでした。

amazon:エトランゼのすべて


14日

12位

問題児たちが異世界から来るそうですよ?(角川スニーカー文庫)現在4巻まで発売中

世界に飽きていた逆廻十六夜(さかまきいざよい)に届いた一通の招待状。
「全てを捨て、"箱庭"に来られたし」 と書かれた手紙を開けた瞬間、完全無欠な異世界にいました!
そしてそこには、猫を連れた無口な少女と高飛車なお嬢さま、そして彼らを呼んだ張本人の黒ウサギ。
彼女が箱庭世界のルールを説明しようとしたら「魔王を倒そうぜ!」と十六夜が言いだして!? 
そんなこと黒ウサギは頼んでないのですがっ!!  
異世界から呼んじゃった世界最強問題児たちと、超絶愛玩生物黒ウサギが巻き起こす、ハイテンションファンタジー開幕です☆


むやみやたらに長いタイトルとあらすじの内容で地雷っぽい感じがしたのですが、スニーカー文庫新人作品では久々の当たりも当たり。

元の世界ではあまりにも巨大な力をもてあましていた主人公3人が召還された異世界で所属することになったコミュニティはかつては大きかったが魔王に蹂躙されてノーネーム(名無し)にさせられてしまって今や最弱のコミュニティ。

3名の問題児が能力を武器にギフトゲームというさまざまなルール、制約が付いたゲームでコミュニティ同士で戦い、勝利をおさめていき、弱小コミュニティを復興させつついずれは魔王すら倒す!といった内容

とにかく主人公3名、そのうち十六夜が強い、出し惜しみなく蹂躙するというレベルで。

その上で頭も回り、知識もあるという手がつけられないっぷり。

神話、伝説などが多数その世界に盛り込まれておりカオスでどんな展開になるのかわくわくする非常に爽快感のある作品です。

amazon:問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました!


13日

13位

デート・ア・ライブ(富士見ファンタジア文庫)現在4巻まで発売中

四月一〇日。昨日で春休みが終わり、今日から学校という朝。
可愛い妹に起こされ、五河士道は今日もいつも通りの日常が始まると思っていた。精霊と呼ばれる少女と出会うまでは―。
突然の衝撃波とともに、跡形もなく、無くなった街並み。
クレーターになった街の一角の、中心にその少女はいた。
「―おまえも、私を殺しに来たんだろう?」
世界を殺す災厄、正体不明の怪物と、世界から否定される少女を止める方法は二つ。殱滅か、対話。
軍服に身を包んだ妹・琴里は士道に言う。「というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」「は、はあ…ッ!?」新世代ボーイ・ミーツ・ガール、登場。


精霊という存在がいる。

彼らは出現する時の衝撃波を持って建物も人も破壊しつくし、すでに億単位の人類が死に絶えた。いわば人類の敵。

彼らの個人個人の性格が気弱であろうと温厚であろうとサディストだろうが出現する時の衝撃波は彼らの意思出に関係なく存在し、人類は彼らを敵とみなし『AST』という精霊を武力でもって対抗し、最終的には殲滅させるのを目的とした組織が当然ながら出来上がった。

さて、そんなシリアス極まりない背景で主人公がひょんなことで関わった精霊と対抗するためのもう一つの組織『ラタトスク』

こちらは平和的手法で精霊による被害を抑えることを目的とした組織。

ASTがタカ派でラタトスクがハト派か。

というか精霊の意思も関係無しに出現してそのたびに衝撃波で木っ端みじんになる世界で平和的手法って時点でうさんくせぇ。

しかも、その内容が『精霊をデレさせる!』

うん、全力で意味が分からないよママン。

例えば依頼受けたゴルゴをターゲットになった本人がデレさせて依頼回避成功とかって展開を想像できるかい?

はっはっは、無茶に決まってる。デレさせる手段も、デレたところで依頼をやめるのも無理だよっ。

が、そこはそれ、姪の授業参観日に出席しようとしただけなのにその道中で魔王を倒し、魔人を手なずけ、神の試練に打ち勝って神の称号を得るというわけのわからない「蒼穹のカルマ」を手がけた橘 公司の作品。

こんな荒唐無稽な設定でも破綻することなくきっちりと話を仕上げます。

そんな人を簡単に殺戮できる能力を持った人類の敵とデートしてデレさせて●●して同じ学校に通うとか、普通に無理なく進行していく技量はもう流石と言うしか。

ただ、本来ならばシリアスな場面でこのふざけた設定が茶化していると感じられるタイプの方にはお勧めできません。

amazon:デート・ア・ライブ

amazon:蒼穹のカルマ


12日

14位

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(ガガガ文庫)現在4巻まで発売中

青春は残酷だ!? ひねくれ男の妄言ラブコメ
孤独に負けず。友達もなく、彼女もなく。
青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」
とつぶやき、将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう
──そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会い……どう考えてもラブコメ展開!?  
と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!  
繰り広げられる間違いだらけの青春模様──俺の青春、どうしてこうなった!?

友達がおらず、能力自体はあっても残念な連中と言う設定は『僕は友達が少ない』と被ってはいるのですが、あちらは表面上そういった設定にしていると言うというだけで友達が少ないと言う説得力が余りありませんでしたがこちらは本気で友達がいないことに納得するほど、だめ人間。

どれくらいのレベルかと言うとこの作者がボッチになった過去の経験をそのまま文章にしているのではないだろうかと疑うレベル。

これでもかと言うほどボッチであることを納得させる展開が押し寄せてくる。よくまあ、ボッチネタがここまでネタ切れにならないでぽんぽん出せるものである。

リアルな表現の人間関係の中でボッチを卑下することもなくむしろ誇ってすらいるのには前向きなんだがある意味重症すぎる。

よりぼっちをリアルにすると会話自体成り立たないだろうからそれはそれでラノベとしてどうかろうと思うことになるから、ボッチとして多少違和感あってもこれがぎりぎりのラインなんだろうなぁ。

あと向こうは具体的に何をするのかと言うことが決まっていないのに対し、こちらの奉仕部はまがりなりにも部活としての方向が決まっていると言う差があり、何かしら話にも登場人物にも進展ならびに成長があります。

何かの物事を解決する手段が、本来の正攻法ではなくボッチだからこその経験を生かした誰かを犠牲にする形の劇薬的なやり口なのはある意味すげぇ。

amazon:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。


11日

15位

修羅場な俺と乙女禁猟区(ファミ通文庫)現在2巻まで発売中

愛してますっ ……殺したいほどに
「お前の婚約者候補だ!」
世界に名を成す大財閥の長にして父の十慈郎から、五人の美少女を前に突然そう告げられた遠々原節は、その次のセリフに戦慄した。
「この娘たちは、お前のことを殺したいほど憎んでいる」
クソ親爺はさらに続ける、「だが、この中にお前を愛する娘も一人いる」
その娘を選べなければ待つのは破滅……しかし、手段も所も構わず繰り広げられる彼女達の求愛に、理性を保つだけで精一杯!? 
魅惑のデッド・エンド・ハーレム開演!

ハーレムもののラブコメはいまや多々あれど、これは面白い変化球。

父の十慈郎が自分を試すための試練の一環として連れてきた婚約者5名。

不自然にもてるのに違和感があるラブコメ作品が多くある中で5人のうち4人が財閥を恨んでおり、主人公と婚約が成立した時点で財閥を煮るも焼くも好きに出来るという十慈郎が出した条件で婚約者になったという設定が面白い。

嫌がらせめいた試練が多いが一族でもっとも力がある十慈郎の言うことだけにこれは絶対。なにしろ力があるだけに他人の一族はもちろん自分の家族ですら人生狂わせるのに躊躇いがありません。

破滅を回避するためどうにかして誰が当たりの一人であるかを見極めなければならない。

そんなわけで、主人公に惚れている一人はもちろん、他の4人も復讐のため胸に一物をもちつつそれを表に出すことなく主人公にべたべたと接することに。

この設定のおかげで主人公がモテモテと言うことに一切違和感がありません、なにしろ設定が設定だけにハーレムという状態が非常にうさんくさい物である前提。

さて、端から見るとハーレムですがありとあらゆる手段で主人公と彼女たちは腹の探り合い状態。

破滅がかかっているだけに一挙一動が油断なりません。こうした心理戦と葛藤は良いスパイスです。

主人公は主人公で何事もドライで割り切った思考回路をしており楽天的ではないため、後ろ向きになることなく前向きに試練に挑むだけに一つ一つの行動に意味があり読み手としても油断が出来ません。

タイトルにあるようなわかりやすい修羅場は薄いですが、サスペンス要素が大きく盛り込まれた非常に良くできたラブコメだと思います

amazon:修羅場な俺と乙女禁猟区


10日

16位

のうりん(GA文庫)現在3巻まで発売中

県立田茂農林高校――通称『のうりん』。  
そこは、農業に青春をかけた少年少女の集う、人類最後の楽え「牛が逃げたぞおおおぉぉぉぉ!!」  
うるさい! あらすじくらい静かに言わせてよ!!  
あー、おほん。ぼくの名前は畑耕作。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。  
そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル草壁ゆかたん……!?  
方言幼馴染、メガネ美少年、ラブリー小動物、巨乳少女! 妄想系女教師! パンツ! 足フェチ! 
そして、謎の転校生……ここには青春の全てがあるッ!!  奇才・白鳥士郎が送る農業学園ラブコメディー! 今、収穫の秋!!

すげぇ・・・なんていうかひでぇ(褒め言葉

これでもかとぶっとんだパロディギャグの数々とむやみやたらに飛び交うエロ(アラフォー独身女教師もあるよ!)

どれくらいやばいネタまみれかというとこれを参照ください。

直接的なエロこそないものの、パロディを使ってむやみやたらに扇状あおるような単語が飛び交う飛び交う。

下品もしくはエロネタが嫌いという方はご遠慮ください。

その一方で作者が農業高校を一年間取材したそうで、農業部分に関しての造詣にかんしてはなかなかのもの。

朝早くの農作業に始まりごっきーや害獣との戦いやら、作物によって畑の状態がどう変わるのかやら、ひっきりなしに続く農業を通してのイベントの数々に銀の匙とはまた別の観点での疑似農業体験を出来るレベル。

ほう、ひよこの嘴って焼き切る必要があるのか…。へぇ−。

等々、まじめに農業に関しての問題を取り上げたりという側面もあります。農業と政治の問題やらの提示もあったりしてなかなか考えさせられる部分も。

こんなまじめなテーマが出ているかと思えば下品なギャグネタが飛び交ったりとしているがどっちも中途半端に感じない凄いバランスの成りたった作品ですね。

公共機関で読むには危険な作品だーねー。

amazon:のうりん


9日

17位

カナクのキセキ(富士見ファンタジア文庫)現在4巻まで発売中

人々に魔法を広めた紅の魔女マール。彼女を信奉する少年カナクは、とある秘密を胸に遺された石碑を巡る旅に出ようとしていた。
だが、なぜか彼が恋する天才美少女ユーリエがくっついてきて――。
それは、奇跡の軌跡。


導入部分がファルコム英雄伝説V白き魔女ほぼそのまんまじゃねぇか。とか、何度となく言われている作品。

どっちの作品も終えているならわかるけど、あくまで導入部分が似ているだけで中身はまるっきり別物。

でも、実際紛らわしい作品だよなぁ。ここを見ればわかるんだけど。

ラノベではめっきり数が減少しつつある正統派な剣と魔法のファンタジーかつボーイミーツガールもの作品。オリジナリティらしき部分は非常に少ないです、テンプレートかつ王道な設定をそのまま料理している。

学園を卒業した一組の男女が巡礼のための石碑めぐりの旅をしするわけですが台詞まわりとかもろにRPG風味。あそこまで露骨じゃないけどフォーチュンクエスト思い出してしまった。

戦闘シーンもあれどこれら除けば序盤から二人は実は両思いというのがみえみえな2人の旅のやり取りの内容に非常にほんわかします。

実にみずみずしく爽やかな恋模様。

移動距離の割りに旅路はトントンと順調に過ぎ去っていく。

さて、ラスト。このラストのためにこの本は存在しているといっても過言ではありません。

先読みできる方もおりますがそれはある意味この本を十分に楽しめなかったでしょうね。

石碑があんな内容だったのは、あの悲しい結末があったがため。

これを早々に予想できたか出来なかったかで評価ががらりと変わります。

もう、このラストの思わず納得できてしまった回避不可の伏線回収には涙腺が緩まずに入られない非常にショッキングなシーンとなります。

こうして、2巻以降さらに状況が悪化の一途をたどっていく。

とはいえ、作品の方向性的にどこかで改善して最終巻でハッピーエンドは迎えれるだろうけど。

amazon:カナクのキセキ


8日

18位

東雲侑子は短編小説をあいしている(ファミ通文庫)3巻完結

正直な話、もう認めざるを得ないと思う。俺は――東雲侑子の事が好きなのだ。
何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。
楽そうだからという理由だけで図書委員になった彼は、ともに委員を務める東雲侑子の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。
しかし偶然彼女の秘密を知ってしまったことから、自分との違いを思い知らされる英太。
だが、その秘密のために、彼女と距離を縮めることとなり、失ったはずの感情に胸を締めつけられていく……。
早熟な少年少女に贈る、もどかしく苦いラブストーリー。

甘酸っぱく、もどかしい青春もの作品。

この作者の方の本を読むのは「ぼくこい」に続いて二度目ですが、恋と言うものを知らなかった面々が恋というものに触れてみることからはじめる人間模様の見せ方がどちらも非常に秀逸でした。

突飛な性格をしたものもいなければ、極端な能力を持ったものも、異能者もわざとらしい萌もありません。

その代わり、閉塞感、焦燥感、不器用、不安…etcを非常に丁寧な描写でこれでもかと見せ付ける非常に地に足が付いた落ち着いた作品です。

人との接触に壁を作り、何事も楽なほう楽なほうと言うことで選ぶような無気力な主人公が、同じ図書委員の読書好きなヒロインの偶然秘密を知ってしまったことにより、恋と言うものがどんなものか知りたいヒロインから思わぬ提案を受けることにより、少しずつ自分が退屈に感じていた世界が変わるさまが本当にもうたまりません。

今までどこか避けていた自分より非常に優秀な兄とその恋人でありとある勘違いで主人公が初恋をした姉のような女性とのやりとりも主人公はうじうじしていて少々イライラしていたのがヒロインとのさまざまな体験により、目線が変わっていき、くすぶっていたのを乗り越え、灰色だった世界が色づき、主人公とヒロインの糧になっていく。

くすぶっていた主人公がだんだん人との接触の仕方を覚え、ヒロインは知らなかった恋を覚え次第に変化していく。お互いに成長し、お互いに知らなかった部分が見えてその恋で悩み傷つく描写も秀逸。章毎に毎回、詩が載せられているのですが、一度作品を読み終えた後にまとめて読んでみると内容が本編と非常にリンクしているのに気がつき意味が良くわかります。

読者の視点は神の視点なので、彼らのやり取り一つ一つが裏事情わかっているだけに非常にもどかしくてもどかしくて。

すっきりとした読後感も非常に良好。

amazon:東雲侑子は短編小説をあいしている


7日

19位

しゅらばら!(MF文庫)現在5巻まで発売中

『女の子に嫌われたくない!』
そんな一心で『みんなのいい人』を演じ続けてきた男子高校生・八木本一大。その結果、いい人から脱却できず、『彼女いない歴=年齢』というレッテルを貼られてしまう。
しかし、そんな彼にもついに春がやって来た。
「……一大くんに、お願いがあるの……彼氏になってくれる?」(byクラスメイト)
「八木本様。わたくしの、恋人になってくださいっ!」(byバイトの後輩)
「カズさ、あたしの彼氏になってよね」(by幼なじみ)
しかも一度に3回春が来た!? でもどうやら彼女たちには事情があるようで……!? ちょっぴり「修羅場」なドタバタ系ラブコメディ開幕!! ……これって三股ですか?

彼女を得るためお勧めスポットを開拓したり、服などのセンスを磨き、努力に努力を重ねて積み重ねたそれら情報を惜しみなく使い、頼まれてデートプランを組むなど一度了解した頼まれごとはきっちりとこなさずにはいられない性格が災いし、その結果『いい人』として周りから認識され幾度も周りにカップルを作り続けている主人公。

努力する部分が思い切りずれてなんという壮大な空回り。

そんなある日、ほぼ同時期に声優の仕事の肥やしとして偽の彼氏になってくれとクラスメートから一人でいたときに言ってしまった恥ずかしい魂の慟哭ネタを使って強要され、バイト先では社会勉強のためにバイトしている後輩から見合い回避のための偽彼氏を頼まれ、家に戻れば女子高に通っている幼馴染から後輩(♀)に本気で迫られているので諦めさせるために偽カレシ。

こうしてまわりに偽とばれないように彼氏を彼女達3人と同時にすることになりました。

が、この3人当初主人公は知らなかったが3人それぞれが親友同士という間柄。3人とも彼氏役に同じ人物を起用していたことは知りません。

偽彼氏として相当無茶な頼まれごとをもきっちりこなしている主人公にいつしか彼女たちは本気で主人公を好きになっていく。

本気で惹かれはじめてきた事により。彼女たちの会話、細かいやり取りでだんだんと主人公の知らぬ間にこの3人の間でそれぞれがそれぞれ主人公と付き合っているとばれ、しかも全員主人公を想っているとわかり彼女たちの間で偽彼氏という位置づけが破綻。

が、そのままそのこと自体は主人公に知られることなく彼女たちの依頼そのものが破綻することはなくそのまま継続。

当初はタイトル詐欺とまで言われていましたが巻を重ね、3巻以降はこうして、親友3人は偽の恋人という立ち位置とそれを頼んだ理由、クラスメート、幼馴染、バイトの同僚という立場を利用してそれぞれがそれぞれ牽制しつつ腹の探りあいをしつつ主人公の知らないところで静かな主人公争奪戦という按配に。

とにかく山場となったこの3巻は非常にこの牽制具合が絶妙で、このレベルを維持できればそうとう面白い作品だったのでしょうが、なんだかさすがにそれは無茶じゃねと言う展開も多々増えてきたのはさすがにコレをきちんと筋道立てて書くのは難しいからなんだろうなぁ。

amazon:しゅらばら!


6日

20位

ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)

こんなにも、懐かしいのは……。

「ねえ、『ここが世界の果てなら』、って。そう考えたらいいと思う」、君の奇抜な提案に、俺はつい言葉に詰まる。
「ねえ、そしたらその先は、誰もが初めて見る景色だから。誰も見たことないならさ、それは自分だけのものじゃない?」
世界の果て、世界の終わり――果てと終わりの向こうには未知が広がる――君はそう言いたいのだろうか。
主人公の少年・慎司。幼なじみの双子の姉妹、まひると真夜。それぞれに恋心を抱きながら育ち、三人が高校生となったある日、真夜は事故により記憶を失い、日常はゆるやかに崩壊をはじめる。
解説:田中ロミオ

これは本当に荒川工の作品なんだろうか。
あの方の作品特徴は軽快なリズムとマシンガントークと言わんばかりな流れるようなギャグの応酬である。ガガガ文庫で出ていた過去作にこは神様に〇〇される?はかの作風を知っている人からすればたいていの人が期待を裏切らない作品であった。
その心地よい流れるような会話の応酬をまた読めるのかと喜び勇んで本書を手に取ったら、何ですかこの淡白な雰囲気はっ。
一応、ごくごくわずかにあの方のギャグの匂いは本書に存在はしますけどね、、例えばヒロインの母親が父親に対して「仮性人」とのたまったりとかな。

解説の田中ロミオ氏も言っているがラブコメ作品ってのはその世界観が優しいんだよ。
例えばヒロインや主人公が暴走したとしてもまわりは笑って受け止める、それがテンプレートといわんばかりにご都合主義がわんさかもっさり。世界観がイージー。
え、何でこの主人公がモテモテなの?
って思ったことありません?
うん、そういったのがイージー。

だが、こちらの作品は明らかにリアル志向。難易度ノーマル。
正直、ガガガ文庫レーベルを取り外し、一般文芸にエイやとこいつを分投げても違和感ありません。
メインキャラは事故で記憶を失った女性とその双子の姉妹、その双子と幼馴染で二人が思いを抱いている男性の3人。
それぞれの視点から物語は紡がれます。
この作品は時系列がばらばらです。現在の話から何度も過去の話に行ったりきたりします。どんな絆があるのか、どんな人物像なのか、ただただ淡々と。
その中で、とある軽い叙述トリックの存在に気がつきます。もっともそれは本気で隠すつもりはなさそうなので作者としは途中で気がついたとしても問題なかったのでしょうね。
ほら、やっぱりコレは思ったとおりの叙述トリックだったともう残り数ページのところでしたり顔をしてさらに続きを読んでエピローグの最後の最後のやや宙ぶらりんなオチにびっくりします。
そして、プロローグを読み返し、初めて完結する物語。
荒川工で期待していた作品ではない。
が、実に面白い構成でした。かの作者をイメージするテキストに期待していた人も一度読むと最後まで読ませようとするだけの魅力がここにあります。
それはそうとはるはろ!はまだですか。

amazon:ワールズエンドガールフレンド


5日

23位
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる(GA文庫)現在4巻まで発売中
主人公は物凄く仲がよく、いちゃいちゃしていた両親がいつしかそれぞれ他の相手を見つけ簡単に自分を捨てて離婚してしまったのを目の当りにして恋愛アンチになった。
それまでの中二病は鳴りを潜め、事故で剣道を続けられなくなった幼馴染の春咲を医者になって自分が治すため勉学に励む灰色の日々を過ごす。
そんな中目見麗しいが恋愛アンチでジョジョマニアの転校生夏川が現れ、あんまり周りの異性がうっとおしいからと言う理由でフェイクとして自分と同類の恋愛アンチ認識した主人公を偶然入手した主人公の中二病満載な黒歴史ノートで脅して彼氏彼女に。
面白くないのは主人公に惚れていた春咲…
と言った具合に一部除いて基本に忠実と言っていいラブコメ。うん、修羅場らしきものちっとも出てこないのだが。(4巻終盤でようやくそれらしき展開にはなる)
メインヒロインがことあるごとにジョジョネタを扱うのでジョジョ知っているかどうかで評価が思い切り変わる。

22位
ログ・ホライズン(エンターブレインより単行本発売)現在5巻まで発売中
オンラインゲームの世界にプレイヤーが召還され現実に戻ることが出来なくなった。
今までのようにモニターを通してではなく自分の視点で現実としてゲームを体感するので試行錯誤の日々。
この手の小説は今や他にもありますが、決定的に違うのはボスを倒してストーリー進めて云々ではなく、これをゲームではなく現実として自分たちでルールを決め、街を自治し、ゲームの世界に存在しなかった創作物を作り、この世界の住人と交渉し生活する。
プレイヤーとしての登場人物がほとんどレベル90カンストしているが、力押しでゲームとしてのシナリオをガンガン進めるのではなく生活としての地盤を少しずつならしていく展開が多めなのが特徴。

21位
灼熱の小早川さん(ガガガ文庫)
ひゃっほう、田中ロミオの新作の学園モノッ。
ガガガ文庫でおなじみスクールカーストもので、テーマはおそらく空気。
みんな好きかってやるなか、そこに水をさすように委員長の小早川さんは規則厳守を周りに押し付ける。
告げ口に、遊びに誘った相手を罵倒…etc
こうしてだんだん孤立化し、敵を増やしていく委員長。
持ち前の器用さでみんなから評価を得ていた主人公に周りは委員長のコントロール役として副委員長の役目を押し付けられて…。
そんなある日偶然ネットで委員長の日記を発見し、内面を知る。
前半はこんな感じで凋落したりそれに対して対抗していったりという目まぐるしく変わる展開をわくわくしつつすいすい読めるのですが、後半は今まで丁寧に展開が進んで言ったのに対し物凄い勢いで色々はしょられていつの間にやら大円団。
あ、あれ?
同じくロミオ氏が手がけた単巻ものであるAURAに比べると終わりが激しく劣るのが非常に残念でならない。

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4日

26位
オブザデッド・マニアックス(ガガガ文庫)
ゾンビ作品大好きだが社交的ではなくスクールカースト底辺クラスの主人公。
日々周りにいいように扱われる
彼はそんな日々を過ごしつつ学校に敵(主人公の場合ゾンビ)が襲ってきて自分が活躍の末、校内で英雄になることを妄想する。
さて、舞台は海辺のサマースクールに移る。
そこでも一人で過ごし、つまらない日が待っているかと思ったらなんとゾンビがやってきた。
数名の仲間と合流し一部足を引っ張るやつがいたりもするものの、食料などが調達できるショッピングセンターに命からがら辿り着いて見たものは自分たち以外の生徒たち全員の無事な姿。
だが、この異常な状況に委員長による指揮のもと、この生活に役に立つか立たないかにより今までとほぼ立場が逆転した新しいスクールカーストが開かれていた。

25位
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!(富士見ファンタジア文庫)現在3巻まで発売中
高校入学初日、登校中に幼児にやさしく接する娘(のちにクラスメートと判明)に一目ぼれ。でも自分は隠れオタク。
そんな時、クラスメートのギャルである恋ヶ崎桃にオタクであるとバレ、同じくオタクであるが気さくでイケメンの鈴木爽太に恋をしていると知る。
桃に頼まれ鈴木と接触し、主人公と鈴木はあっさり意気投合。
主人公と桃は共同戦線をとり、自覚はないがダサい主人公に身だしなみ、人付き合いの仕方などを桃が教え、鈴木にアピールするためオタク的な知識を主人公が桃が教えると言う展開に。
一般的にオタクに対しどう思われてるか、等などそこらへんがリアルであるあると思わずうなづくこと多々。
そんな彼らの成長物語的な話で非常に地に足が着いているのが特徴。

24位
俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!?(HJ文庫)現在4巻まで発売中
16歳から血が覚醒し、色々な物語に巻き込まれ波乱万丈な人生を送る羽目になるのが決定している主人公の波乱 烈火。
ただし、何かしらの異能に目覚めるわけではなく身体能力的にはいたって平凡。
高校入学式に自称未来人が現れ、物語を解決しまくるがフラグを放置しまくったため主人公をぶちきれたヒロインたちが取り合って宇宙規模の戦争が起こる未来を説明される。その戦争回避のためとっとと誰かとくっつけとのこと。
そんな主人公があるときは異世界の魔法使いに召還されてにて魔王と対峙、あるときは政略結婚を嫌がり逃亡中の宇宙人の姫君を助けて惚れられる、またまたあるときは幼馴染がそのとある能力を付けねらわれて大魔法使いに狙われているのをしって巻き込まれる…etc
が、そんな主人公は知恵を使い、魔法が一切通用しない●●を宇宙人の●●で退治、宇宙人の賭け事で地球に降ってくる●●を使い、それを自分の力と見せかけ●●と対決など、他の物語での出来事をうまくパズル的に使って解決するのが特徴。
とにかく、普通にやったら絶望的な状況を裏技的な手段で解決していくさまは非常に爽快感があります。
こうして主人公は巻を重ねるごとに巻き込まれる物語を解決し続け新しいヒロインたちに惚れられ続けるのでした。

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3日

2009年版(2010年1月11日〜17日)

2010年版(2011年2月12日〜26日)

今までばたばたしてたので結局延びに延びたが、いまさらながら2011年ラノベ個人的TOP30を行います。

いやー去年買った新シリーズのラノベって数えてみたら126もあったんですよ。最近はレーベル毎年増えるからって買いすぎだっ。

今まで同様あくまで去年に新しく始まった作品であってそれ以前からあった既存の作品の新刊は除きます。

なお、てめぇ、何でこの作品がこの順位なんだ頭足りてねぇのかという類のつっこみは頭悪いので却下。

30〜21位が一日3〜4冊の簡略レビュー、20位より上が一日1〜2冊のレビューになります。

30位
魔法科高校の劣等生(電撃文庫)現在5巻まで発売中。
御伽噺の技術ではなく科学的な側面のある技術として定着されている魔法が存在する世界。そんな世界の国立魔法大学付属第一高校―通称『魔法科高校』が舞台。
主人公は学園の試験制度では劣等生とされているが、話が進むにつれその試験制度の枠では測れないほど多才かつ圧倒的な能力を持って劣等生というレッテルを返上していく。
ようするに俺TUEEE系の爽快感ある作品です。
が、色んなところでいわれているように設定が複雑すぎてちと理解しづらいきらいがある作品ですのであまり強くお勧めできません。
私はここらへん諦めストーリーは一連の流れの雰囲気を表面理解して設定がらみはもはや斜め読み状態です。 脇を固めるキャラも主人公の強さを見せ付けるための踏み台にしか見えないほど魅力に欠けるのも難点

29位
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉(MF文庫J)現在4巻まで発売中
竜より与えられたとされている協力な武具が7つ。それを受け継ぎ戦場を圧倒的な力で駆け抜ける美しい7人の戦姫。
王の下7人それぞれの領地を治め、隣国に恐れられていた。
近隣国の小貴族である主人公のは彼女らのいる国との戦に駆り出された。
兵力的に負けるはずがなかったのだが、戦姫側の戦略に大敗。
主人公は圧倒的な弓の腕前を持ち、それで戦姫を討ち取ろうとするが失敗。
だが、その腕前を気に入られて捕虜にされるところから始まる。
最近ではあまり数が多くない正統派の中世ファンタジーモノ。とはいえ、レーベルがレーベルだけに女性の武将がやたら目立ちますが。
作者のブログにあるように元ネタがあるっぽいですがエイプリルフールだしどこまで本気にしていいのやら

28位
雨の日のアイリス(電撃文庫)
彼女の名前はアイリス。
冒頭でスクラップになる未来が確定している心を持った一体の家政婦ロボットの物語。
その世界では品質の差はあれど心を持ったロボットが人と生活している。
悲しい過去があったけれども今の主人と穏やかに過ごしていたところ、主人が亡くなって人権がないロボットはあれよあれよと転がり落ちるように気がついたときにはそのボディはつぎはぎのものが使われ勝手にロボットは使い捨ての労働力としか扱っていないところにぶん投げられいつ廃棄されてもおかしくないところで悲惨な労働をする日々。
そこで出会った心通わせたロボットたちとの邂逅とそこである事件を起こして終われる身に。
壊されまいと足掻き、時には悲しむロボットたちこそ人よりも人間らしく感じる、とにかく泣かせようとする意図に溢れた暖かな作品でした。
なお、悲愴な展開は待っていますが最後はハッピーエンドですのでバットエンドきらいな方もご安心ください。

27位
クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門(ファミ通文庫)
耳刈ネルリの石川博品さんの久々の作品。
相も変わらずむやみやたらに話がギャグで脱線しますなぁ、ネルリよりはよほど読みやすくなっていますが
未来人のカマタリさんがやってきて「中野太一さん。キング・オブ・クズであるあなたに、曽我野三姉妹を攻略していただきたいのでシテ」といいはなつ。
何でもターゲットの3姉妹は未来の世界にて力を持ってしまったがために変に暴走して国がピンチになったとか。
だからクズの主人公が3姉妹の誰かとくっつけば三姉妹の評価が下がっていい感じになるとか。何それひどい。
だが女性とまともに話すことも出来ずそもそもボッチの主人公。
話しかけるにも不審者丸出しであほな行動をやりまくり。
そのたびに未来人の技術により日常でセーブとロードがあるので何度も同じ日にリセットして強くてニューゲーム。
後半、すっかり精神的に成長した主人公の姿がっ。


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2日

朝起きた。

目覚まし止める、ラジカセのタイマーオフ、アロマライトの電源オフ。

目を覚ました後に真っ先にやる行動だ。

さてこの行動の3つ目、アロマライトのアロマルーチェの電源オフの時、電源コードを引っ張ったらバランス崩してパタリと倒れてしまった。

ガラス製品とはいえ畳の上なので気にしてなかったら、がちゃんと音を立てて驚愕。

ちょーど倒れた拍子に取り外し可能なアロマルーチェの上に置いて精油をたらす箇所であるお皿が椅子の金属製の足に思い切りぶち当たったようだ。

あちゃー、割れちまった。

朝飯後に破片集めてコロコロを転がして細かいガラス片を取り除き。

ま、しゃーない、会社から戻ったら皿のスペアでもかおっかなー。

と思っていた時期が私にありました。

アロマルーチェで検索。

サイトというサイトで現在お取り扱いできません。

生産終了品かよっ!

うわ、皿を買うどころじゃねぇ。

うーむ、卓上スタンドとしてしか機能しなくなっちまった・・・。この形状に使える皿とかないかなぁ。


1日

仕事にダイブ慣れてきた。

といっても、3年前までやっていたことではあるんだが。

とはいえ、3年間まったく別の仕事をしていたわけでブランクは相当だ。

スキルを必要とする仕事だから不安だったんだが、頭では忘れていても身体が覚えているというのは本当だな。

自分がどういった行動してたっけと頭では忘れていても身体がそのタイミングタイミングで勝手に動く。

勝手に動く身体を感じて頭がああそういえばこういった行動をしてたっけと思い出す始末だ。

流石に知識として知っていなければならないとか、どうしても勘を頼りにしなければならないという点に関しては無力ではあるんだけど。

それ以外では身体が勝手に当時自分にとっての行動の最適化を選ぶ。

最初の1週間であっという間に仕事に関しての不安は吹き飛んだ。

なかなかに貴重な体験だったなぁ。


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